活動状況
2025年度第52回情報通信学会大会
研究会報告・特別報告
→ 大会概要
研究会報告
研究会名 | テーマ・発表者・要旨等 |
---|---|
<インターネット政治研究会> |
■テーマ:2024年選挙:“SNS選挙元年”の日本・“AI選挙元年”のアメリカ ■報告者1 ニュースレパートリーと偽・誤情報の接触・識別・拡散行動:2024年衆院選調査データによる検証」 小笠原盛浩(東洋大学) 【報告要旨】 2024年は、東京・兵庫知事選や衆院選でSNSを駆使した選挙運動を展開した陣営が予想外の成果を上げ、「SNS選挙元年」と呼ばれている。一方で、候補者やインフルエンサーが拡散した偽・誤情報の選挙への影響に対する懸念も社会に広がっている。本報告では、衆院選直後に実施したオンライン調査データを用いて、有権者のニュース情報源の利用パターン(ニュースレパートリー)と偽・誤情報への接触・識別・拡散行動との関連を検証する。あわせて、情報リテラシー等が偽情報の識別・拡散防止に有効であるかも確認する。 ■報告者2 「アメリカの選挙キャンペーンにおける生成AIの悪用をめぐる規制動向:2024年大統領選挙を中心に」 清原聖子(明治大学) 【報告要旨】 2024年アメリカ大統領選挙では生成AIの悪用に対する懸念が有権者の間で高まり、実際、様々な偽情報が出回った。しかし、連邦議会においては生成AIの選挙キャンペーンにおける悪用を規制する法案が複数提出されたものの現時点で立法化に至っていない。一方で、州レベルでは2024年に多くの州が選挙に関するディープフェイク法を成立させた。本報告では、生成AIの選挙キャンペーンにおける悪用の規制をめぐり、「決められない連邦政治」に対して、州法による規制が多くの州に伝播している状況について報告する。 ■司会者/討論者 前嶋和弘(上智大学) |
<コンテンツビジネス研究会> |
■テーマ:「ローカル局のコンテンツビジネス:九州のテレビ局による事例」(仮題) ■発表者 水口剛(九州朝日放送総合編成局) 溝口貴史(長崎国際テレビ総合企画室) ■討論者 浅利光昭(メディア開発綜研) ■司会者 大場吾郎(佛教大学) ■報告要旨 準備中 |
<放送制度研究会> | 準備中 |
<モバイルコミュニケーション研究会> |
■報告者1 「巨大イベントとモバイルメディア利用──2025大阪・関西万博の現状と課題について」 岡田朋之(関西大学) 【報告要旨】 デジタルメディアの発展を通じて高度な現実感を経験できる場は大きく拡大してきたが、他方で音楽フェスティバルなどの隆盛に見られるように、リアルでフィジカルなイベント体験への人々の関心や期待も根強いものがある。また、エリクソン社の調査などにもあるように、高速大容量のメディアをスポーツや音楽などの巨大なイベント会場で利用できることで、来場者の体験も向上するともいわれている。本発表では、以前から国際博覧会(万博)におけるモバイルメディア体験の変遷をたどってきた報告者が、現在開催中の大阪・関西万博での現地のフィールド踏査に基づいた現状を報告し、最新のモバイルメディアを使ったイベント体験と、その課題についての考察をおこなう。 ■報告者2 「AI時代の教育における非認知能力育成の動向」 上松恵理子(新潟リハビリテーション大学) 【報告要旨】 GIGAスクール構想により教育現場のICT環境が整備され、AIを活用した学習も始まってきた。こうした教育環境の変容に伴い、Heckman(2006)が指摘する非認知能力の重要性が再認識されており、教育スキルの再定義も不可欠である。本発表では、協働性、自己調整力、メディア・金融リテラシー等を含む非認知能力の育成を目的とした教育実践を事例として分析し、その教育的効果と可能性を考察した結果、非認知能力の涵養がリーダーシップや対話力の向上に寄与することが示唆された。 ■討論者 金暻和(韓国メディア人類学者・ネクストリテラシー研究所長) ■司会者 富田英典(関西大学) |
特別報告
報告タイトル | 報告者 |
---|---|
<特別報告> |
|