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国際情報研究会
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2013年度 第1回国際情報研究会

テーマ : 

「米国におけるビッグデータ・エコシステム」

日 時 : 

2013年6月23日 15時15分~17時15分

場 所 : 

東洋大学6号館6208教室

発表者 : 

田中 絵麻(一般財団法人マルチメディア振興センター 副主席研究員)
「米国におけるビッグデータ・エコシステム」
宮原 泰徳(慶應義塾大学)
「センサーネットワークとビックデータ」

概 要 : 

近年、ビッグデータと呼ばれる大量のデータ解析する技術が注目されている。この米国発のトレンドは、データ解析技術の普及や、クラウド化による低価格化が背景にある。また、ネット・サービスのソーシャル化やモバイル化の進展により、新たなデータ・ストリームの価値が向上している。こうしたビッグデータの活用の機運は、米国のみならず、日本においても高まっており、大手ベンダー各社が新サービスの開発・提供を展開している。
しかし、ビックデータの活用による業務効率化、新サービス開発は、組織の境界横断的なデータ活用の体制整備、データ・サイエンスへの理解(分析担当者の配置、経営側による分析結果の活用)、消費者への個人情報保護についての信頼感付与が必要であると指摘されている。また、ビッグデータ利活用型の社会への移行は、ソフトウェア産業がパッケージ型モデルから、サービス産業化する契機ともなっている。
そこで、本研究会では、米国におけるビッグデータに関する取り組みについての調査報告を行うとともに、日本における取り組みについて検討、日米のビッグデータにかかる取り組みの共通点と相違点を分析するとともに、今後のビッグデータ活用型社会に向けた要件について考察することとしたい。なかでも、米国における新たな2つの潮流-OTT(Over the Top)事業者等で見られるように、人が入力したデータをインターネット経由で大量に入手・分析するものと、様々なセンサーから得られた情報を分析するものがある。本研究会ででは、この2つのビッグデータについて取り上げるとともに、ビッグデータを中核としたICTエコシステムについて検討する。