活動状況

2023年度 関西大会

「観光情報の共有と持続可能性」 

 

日 時 2024年1月28日(日) 14:00~17:30
会 場

関西大学 梅田キャンパス 7階701教室

開催趣旨 「コンテンツツーリズム」――コンテンツを活用して観光関連産業の振興を図るツーリズムを指す、この政策用語が登場して20年近くが経過した。当初、その出自もあり政策支援型の研究として進められたコンテンツツーリズム研究は、政策とは関係なく端を発した「アニメ聖地巡礼(アニメツーリズム)」研究や社会科学分野で観光学での「移動論的転回」の議論を取り込みながら発展し現在に至る。これらの研究では、コンテンツのファンと地域住民らとの交流を契機にした関係性の深化(地域資源の創出・管理、住民のファン化など)が着目され、観光の新しい形態を可視化する役割を担ってきた。しかし近年、この「コンテンツツーリズム」をめぐっては「コンテンツ」のメディア形式に焦点を置く(「アニメツーリズム」という名称に顕著)視点からの転換を進める動きがある(山村高淑『コンテンツツーリズム』2021など)。メディア横断・領域横断的にコンテンツが流通し、さらにはコンテンツが物理的場所をはじめとした多様なアクターと結びつく状況を踏まえ、コンテンツツーリズムを巡る議論は新たな局面を迎えているといえる。
 一方、2025年大阪・関西万博開幕まであと2年となったが、開催後の地域活性化は跡地の活用問題と関連して重要な課題となっている。2020ドバイ万博の会場跡、EXPO CTY DUBAIがさまざまなイベント会場として活用されていることは大いに参考となり、持続可能なツーリズムの振興を見据えたこうした面での検討も求められている。
 本大会は、この状況を踏まえたうえで、コンテンツツーリズムにおける観光対象としての「コンテンツ」を映画やドラマ、音楽イベント等にも拡張して捉え直しつつ、関連分野の研究者や実践者・当事者をお招きしたうえで、講演とディスカッションを通じてコンテンツツーリズム研究の今後の展望を提示し、コンテンツと多様なアクターが結びついた社会の一側面を描き出したい。
プログラム

14:00  開会挨拶
14:10~14:50 基調講演
  須川亜紀子 (横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 教授)
15:00~16:10 ショートプレゼンテーション
  島田 邦弘 (埼玉県上里町 副町長) 
  鈴木 則道 (一般社団法人アニメツーリズム協会 専務理事)
16:20~17:20 パネル・ディスカッション
  パネリスト:須川亜紀子、島田邦弘、鈴木則道
  モデレーター:谷村 要 (大手前大学現代社会学部 教授)
17:30  閉会

18:00  懇親会(会場付近)

                                             ※敬称略

登壇者
プロフィール
登壇者プロフィール
参加費

無料

※本大会開催後に開催される懇親会については懇親会費が必要となります。
  (お一人あたり5000円程度を予定しております)

参加申込方法

参加を希望される方は、メールにて事前にお申込みください。


※懇親会参加については締め切りました。(2023/1/22 12時)

 

件名を「2023年度関西大会参加申込」とし、以下の項目をご記入の上、メールにてお申込ください。

<必須項目>

氏名、ふりがな、所属先名、メールアドレス、当学会会員の有無
E-mail: event_kansai@jsicr.jp