活動状況

情報行動研究会
過去の研究会

2015年度 第1回情報行動研究会(学会大会)

テーマ : 

衆参両院選挙時の調査から見たネット選挙解禁の影響

日 時 : 

6月21日(日)15:15~17:00

場 所 : 

青山学院大学 ガウチャー・メモリアル・ホール(15号館) 3階309教室

報告者 : 

河井大介(東京大学)
長濱 憲(電通PR/東京大学大学院生)

コメンテーター : 

木村忠正(立教大学)

司  会: 橋元良明(東京大学)

概 要 : 

東京大学橋元研究室と電通PRは、共同研究の一環として、20013年7月の参議院選挙時と、2014年12月の衆議院選挙時に、ともにパネル調査を行い、ネット選挙解禁情報への接触状況やその影響、投票行動等に対するメディア全般の影響について調査した。
その結果、新たに解禁されたネット情報に接触した人は,参議院選挙時で18.3%、衆議院選挙時で16.1%にとどまり、全体的に関心が低いことが示された。また、解禁情報に接触した場合でも、とくに参議院選挙時には、支持政党、政党イメージ、重点視した争点等への影響は軽微なものにとどまった。
本報告では、調査結果に基づき、ネット選挙の受容の実態とともにその課題、今後のあり方について議論したい。

2013年度 第1回情報行動研究会(学会大会)

テーマ : 

青少年のスマートフォン利用と有害情報接触・親子関係

日 時 : 

6月23日(日)10:00~12:00

場 所 : 

東洋大学 6号館6207教室

報告者 : 

千葉 直子(NTTセキュアプラットフォーム研究所)
堀川 裕介(東京大学大学院)

討論者 : 

松田美佐(中央大学)
天竺邦一(昭和女子大学)
司会:橋元良明(東京大学)

概 要 : 

近年、ネットワーク利用の開始時期が低年齢化し、また中高生にも急速にスマートフォンが普及しつつある。スマートフォンの特性上、ネット上の様々なサイトへのアクセスが容易になり、いわゆる「有害情報」への接触機会も多くなってきている。
こうした状況に鑑み、東京大学橋元研究室とNTTセキュアプラットフォーム研究所では、共同研究として中高生の有害情報接触の実態に関する調査を実施した。調査対象者は東京23区の中高生300名、ランダムロケーションサンプリング、訪問留置法により、実施時期は2012年11月から12月にかけてである。
アダルトサイト、出会い系、残虐・暴力的画像、犯罪関連サイト等の「有害情報」にネット上で接したことがある中高生の比率は、たとえはアダルトサイトについては28.3%であった。その半数は自分のスマートフォンで見ており、一般的にネットの利用時間が長い生徒ほど、接触経験率が高い。WiFi接続やアプリのダウンロードを制限するサービスを利用している生徒、フィルタリングを利用している生徒はアダルト閲覧経験が少なく、また、親子でスマートフォン利用に関する約束事が少ない家庭の子や専用パソコンがある子、ネット上のリスク認識が低 い子ほどアダルトサイトの閲覧度合いが高い。ただし、リスクに関する学習経験の有無は閲覧経験と有意な関連をもたなかった。 有害情報に対する規範意識は、閲覧経験と大きな相関を示したが、その規範意識は母子関係と有意な関わりをもち、概して干渉性が高い母子関係、愛着性が高い母子関係であるほど、子の規範意識は高い傾向にある。
今回の研究会では、こうした調査の知見に基づき、中高生とネットとの関わりについて考察を深めていく予定である。

2011年 第1回研究会(学会大会)

テーマ : 

日本人の情報行動、この15年の変化

日 時 : 

7月3日(日)14:45~16:15

場 所 : 

専修大学 生田キャンパス 10号館10315教室

発表者 : 

橋元 良明 氏 (東京大学)

討論者 : 

松田 美佐 氏 (中央大学)

司 会 : 

吉井博明 氏 (東京経済大学)

概 要 : 

東京大学大学院情報学環・橋元研究室が1995年以降5年毎に行ってきた「日本人の情報行動調査」(最新は2010年)の結果を受け、この15年間の日本人の情報行動の変化を実証的にたどる。特に、1995年以降、急速に普及したインターネットと携帯電話(ケータイ)がもたらした変化について詳しく分析する。 (参考文献:橋元良明「メディアと日本人」岩波新書、2011.3.18)
この15年、携帯電話やインターネットの普及によってメディア環境は激変した。報告者を中心としたグループでは、 1995年以降、日記式調査と質問票調査からなる「日本人の情報行動調査」を5年ごとに実施し、メディア利用行動の変化を実証的に追ってきた。 概括的に言えば、若年層におけるテレビ視聴時間は減少傾向にあり、新聞の発行部数や閲読時間も激減している。   しかし、速報性や情報の多様性、癒し機能など多くの側面でいまだテレビの重要性は衰えておらず、また「議題設定機能」という面では新聞の果たす役割も大きい。また、国民の多数が、ネットという新しい伝送路でほとんどの情報を得ることになれば、情報源としての既存マスメディアのビジネスモデルは成り立たず、あわせてネット自体の情報提供力も低下することになる。  本報告では、「時間代替」「機能代替」という側面から、日本人の情報行動の変化をたどり、討論者や参加者を交えて、メディア環境の現状と将来について議論を交わしたい。

2010年 第1回研究会(学会大会)

テーマ : 

2010年WIP調査報告―インターネット利用行動と利用者の意識

日 時 : 

6月26日(土)14:40~16:10

場 所 : 

早稲田大学国際会議場3階 1-A

司 会 : 

木村 忠正 (東京大学)

発表者 : 

石井健一  (筑波大学)
小笠原盛浩 (東京大学)

コメンテーター: 

小笠原 盛浩 (東京大学)

概 要 : 

TwitterやSNSなどの急速な普及に見られるように、最近のインターネット利用行動は、ますます多様化し複雑さを増している。本研究会では、2010年に本研究会のJWIPのメンバーが中心となって全国で実施したランダムサンプリング調査データとWIP(World Internet Project)の各国の調査結果を用いて、インターネットの利用行動と利用意識の現状を報告する。具体的には、様々なインターネットサービスの種類別・目的別の利用頻度やインターネットへの信頼性、重要性評価、ネット上の人間関係についての調査結果を報告し、あわせて諸外国との比較も行なう。また、日本人のインターネット利用行動・利用意識と利用者のデモグラフィック属性との関連についての分析結果も報告する。

2009年度 第1回研究会

テーマ : 

「デジタル・ネイティブのテレビ視聴-BPO調査から」

日 時 : 

平成21年11月25日(水)18:00~20:00

場 所 : 

東京大学福武ホール 1階 第1会議室

報告者 : 

橋元 良明 氏(東京大学大学院情報学環教授)